2026年10月、香港で開催されたポリー・オークションの「High Jewelry & Important Watches」セールにて、ヴァン クリーフ&アーペルのサファイア&ダイヤモンドネックレスが約235,500米ドル(香港ドル180万)で落札され、最高額を記録しました。カラーストーンジュエリーや高級時計が多数出品されたこのセールの結果をまとめてレポートします。
トップロットはヴァン クリーフ&アーペルのサファイアネックレス
今回のセールで最高落札価格を記録したのは、ヴァン クリーフ&アーペルのサファイア&ダイヤモンドネックレスです。オーバルカットのサファイアと丸型カットのダイヤモンドをあしらったこのピースは、香港ドル180万(約235,488米ドル)で落札され、上限見積もりをわずかに上回る好成績を残しました。
ポリー・オークションは中国本土を代表するオークションハウスの一つで、香港でも定期的に国際的なジュエリーセールを開催しています。今回のセールはカラーストーンへの根強い需要を改めて示す結果となりました。
注目落札品トップ5の詳細
最高額のヴァン クリーフ&アーペルのネックレスに続き、バラエティ豊かなカラーストーンジュエリーが高値で落札されました。上位5点は以下の通りです。
- 【1位】ヴァン クリーフ&アーペル サファイア&ダイヤモンドネックレス:HKD 180万(約235,500米ドル)/上限見積もりをわずかに超える落札
- 【2位】ビルマ産ジェダイト(翡翠)トリプルフープネックレス(クラスプにペアシェイプダイヤモンド):HKD 90万(約114,700米ドル)
- 【3位】ヴァン クリーフ&アーペル ルビー&ダイヤモンド ネックレス&イヤリングセット:HKD 84万(約107,000米ドル)/見積もり下限をわずかに下回りながらも高い人気
- 【4位】ビルマ産オーバルカットルビー31.80ct&カボションサファイア31.33ctのイヤリング:HKD 75万6,000(約96,300米ドル)/見積もりの約3倍超で落札
- 【5位】ギュベリン クッションカットビルマ産サファイア(3.05ct&3.23ct)イヤリング:HKD 45万6,000(約58,100米ドル)
特に注目すべきは4位のルビー&サファイアイヤリングです。見積もり上限HKD35万に対し、最終落札額はHKD75万6,000と、実に2倍以上の価格を記録しました。ビルマ産(ミャンマー産)のルビーとサファイアが市場で高く評価されていることを改めて示した結果といえます。
ビルマ産ルビー&サファイアのイヤリングは、見積もり上限HKD35万に対し、HKD75万6,000(約96,300米ドル)で落札。予想の約2倍以上という驚きの結果を残した。
カラーストーンと高級ブランドへの需要が継続
今回のセールではサファイア、ルビー、パライバトルマリンといったカラーストーンジュエリーが多数出品され、いずれも堅調な需要を見せました。また、ヴァン クリーフ&アーペルやギュベリンといった著名ジュエリーブランドのピースが上位を占めたことは、オークション市場においてブランド力が落札価格を左右する重要な要素であることを示しています。
高級時計(ウォッチ)も同セールで出品されており、ジュエリーと時計を組み合わせた複合的なオークション形式が香港市場で定着していることがわかります。
日本市場への示唆
今回の香港オークションの結果は、日本の宝石業界にもいくつかの重要なメッセージを投げかけています。まず、ヴァン クリーフ&アーペルをはじめとするハイジュエラーブランドへの需要は、アジア市場全体で依然として旺盛であることが確認されました。日本国内でも同ブランドへの関心は高く、セカンダリー市場(中古・オークション)での価値保全という観点から注目が集まっています。
また、ビルマ産ルビーやサファイアがプレミアム価格で取引されたことは、産地の明確なカラーストーンへの評価が引き続き高いことを示しています。日本でも産地証明書付きのカラーストーンに対する消費者の関心が高まっており、オークションでの価格動向は小売市場にも影響を与えると考えられます。さらに、パライバトルマリンの出品は、希少なカラーストーン全般への投資的関心が広がっていることを示唆しており、日本の宝石愛好家にとっても見逃せないトレンドです。
まとめ
ポリー・オークション香港の「High Jewelry & Important Watches」セールは、カラーストーンジュエリーとハイジュエラーブランドへの根強い需要を示す結果となりました。トップロットのヴァン クリーフ&アーペルのサファイアネックレスが見積もり上限を超えて落札されたほか、ビルマ産ルビー&サファイアのイヤリングが予想の2倍以上で落札されるなど、カラーストーン市場の活況が際立ちました。ブランド力と産地の希少性が価格を大きく左右するという傾向は、今後のオークション市場でも続くと予想されます。日本の宝石業界関係者・愛好家の方々にとっても、アジアのオークション動向を継続的にウォッチすることが重要と言えるでしょう。
元記事
Van Cleef Sapphire Necklace Takes Top Spot at Poly Auction(Rapaport)