クリスティーズの重要時計オークションで総額1,710万ドル超え|パテック フィリップが2.8億円で落札

ニューヨークで開催されたクリスティーズの「Important Watches」セールが、総額1,710万ドル(約25億円)という大きな成果を収めた。140ロット中99%が落札されるという高い成約率を記録し、なかでも1981年製のパテック フィリップが高額推定価格を大幅に上回る価格で落札されたことが話題となった。

パテック フィリップが推定価格の1.75倍で落札

今回のセールを牽引したのは、1981年製の18金ホワイトゴールド製パテック フィリップだ。自動巻きパーペチュアルカレンダー、うるう年表示の「レッドドット」、ムーンフェイズを備えたこのタイムピースは、推定高値である160万ドルを大きく超え、280万ドル(約4億円)で落槌となった。

パテック フィリップはこのセールで複数ロットにわたって存在感を示した。スプリットセコンド・モノプッシャー・クロノグラフを搭載した18金ピンクゴールドの限定モデルは571,500ドルで落札。さらに、合計4.47カラットのダイヤモンド893石と、15.46カラットのバゲットカットダイヤモンド182石が贅沢に施された別のモデルも同額の571,500ドルで成約している。

1981年製パテック フィリップは推定高値160万ドルに対して280万ドルで落札。推定価格の約1.75倍という大幅な超過を記録した。

その他の注目落札品と全体の成果

推定価格の20倍超えという驚異の結果も

パテック フィリップ以外にも、目を引く落札結果が複数見られた。1928年製のオーデマ ピゲ製18金ホワイトゴールドのリストウォッチは、大型の長方形ジャンピングアワー表示を備えた希少なモデル。推定高値5万ドルに対し100万ドルで落札という、実に20倍以上の価格を実現した。

リシャール ミルのスポーティなデザインの赤いクォーツケース製デュアルタイム・トゥールビヨンは762,000ドルで成約し、推定価格レンジの中に収まる安定した結果となった。ロレックス、カルティエ、オーデマ ピゲといった著名ブランドのタイムピースも多数出品され、幅広いコレクターの関心を集めた。

今回のセールの注目ポイントを整理すると、以下のとおりだ。

  • 総売上:1,710万ドル(約25億円)
  • 成約率:140ロット中99%
  • 最高落札額:パテック フィリップ(1981年製)280万ドル
  • 最大の推定価格超過:オーデマ ピゲ(1928年製)=推定の20倍超
  • 主要出品ブランド:パテック フィリップ、ロレックス、カルティエ、オーデマ ピゲ、リシャール ミル

日本市場への示唆

高級時計のオークション市場は、宝飾品と並ぶコレクタブル資産として世界的に注目度が高まっている。日本国内でも近年、ヴィンテージウォッチへの関心が急速に高まっており、パテック フィリップやオーデマ ピゲといったスイス高級時計ブランドへの需要は根強い。

今回の1928年製オーデマ ピゲが推定の20倍超で落札されたという事実は、希少なヴィンテージピースの資産価値の潜在力を改めて示すものだ。日本の時計愛好家やコレクターにとっても、オークション市場における「プロベナンス(来歴)」や「希少性」が価格形成に与える影響を意識する上で、参考になる事例といえるだろう。

また、ダイヤモンドをふんだんにあしらったパテック フィリップが宝飾時計として評価されたことは、時計と宝石が融合したジュエリーウォッチの価値についても改めて考えさせられる結果といえる。時計単体の機能美だけでなく、宝石としての美しさと希少性が複合的に評価される市場の動向は、日本の宝石業界にとっても無視できないトレンドだ。

まとめ

クリスティーズのImportant Watchesセールは、99%という驚異的な成約率と総額1,710万ドルの売上で、高級時計オークション市場の底堅さを示した。パテック フィリップの推定価格超えや1928年製オーデマ ピゲの20倍超落札は、希少性と品質が長い年月を経てもいかに価値を生み出すかを証明している。宝石・時計業界を問わず、希少で状態のよいヴィンテージコレクタブルへの需要は引き続き旺盛であり、今後のオークション市場の動向が注目される。

元記事

Christie’s Important Watches Auction Garners $17.1M(Rapaport)