ボナムズが米カリフォルニアで開催するファインジュエリーオークションに、総重量約70カラットのダイヤモンドネックレスが出品される動きが話題となった。上限推定価格は5万ドルで、リザーブなし(最低落札価格なし)での出品というのも注目点だ。ヴァン クリーフ&アーペル、グラフ、ブシュロンといった著名ブランドのジュエリーも300点以上が並ぶ、見逃せない競売となっている。
約70カラットのダイヤモンドネックレス——その魅力と注目ポイント
今回の目玉ロットは、ペア・オーバル・マーキーズという3種類のカットのダイヤモンドを左右対称にあしらったネックレスで、合計重量は約70カラットに達する。シンメトリカルなデザインは古典的なエレガンスを体現しており、複数のシェイプを組み合わせた構成が視覚的な豊かさを演出している。
特に注目すべきは「リザーブなし」という出品条件だ。リザーブなしとは、最低落札価格が設定されていないことを意味し、初値から競りが成立する可能性がある。上限推定価格は5万ドルとされているが、実際の落札価格がそれを下回る展開も十分あり得る。コレクターや投資家にとっては、割安で入手できるチャンスとも言える。
1920年代のアンティークネックレスやカラーダイヤも出品
今回のオークションには、70カラットのネックレス以外にも多彩なロットが並ぶ。以下はその一例だ。
- オーバルカット・1.01カラット・ファンシーピンクパープルダイヤモンド(上限推定価格:5万ドル)
- 1.64カラット・ファンシーディープピンクダイヤモンド(上限推定価格:3万5千ドル)
- ハートシェイプ・0.53カラット・ファンシーブルーダイヤモンド(上限推定価格:3万5千ドル)
- 1920年代製・7.10カラットダイヤモンドネックレス(上限推定価格:3万5千ドル)
- マルチカラーサファイア34.95カラット+ダイヤモンド4.20カラットのネックレス(上限推定価格:2万8千ドル)
カラーダイヤモンドが複数のロットに登場しているのは、近年のカラーストーン需要の高まりを反映していると見ることができる。特にピンク系やブルー系のファンシーカラーダイヤモンドは、希少性の高さから投資対象としても世界的に注目されている。
オークション市場におけるボナムズの存在感
ボナムズはサザビーズやクリスティーズと並ぶ国際的なオークションハウスで、ファインジュエリー部門でも定評がある。今回のカリフォルニア開催のセールでは300点以上のジュエリーが出品される予定であり、規模の大きさが際立つ。
ヴァン クリーフ&アーペル、グラフ、ブシュロンなど、著名ブランドのジュエリーが300点以上並ぶ大規模なセール。
著名ブランドのヴィンテージ・コンテンポラリー双方のピースが一堂に会するこうした競売は、コレクターにとって比較検討の場としても価値が高い。また、1920年代製のアンティークネックレスが出品されている点も、アールデコ期のジュエリーへの関心が根強いことを示している。
日本市場への示唆
日本においてもオークションを通じたハイジュエリーへの関心は着実に高まっており、国内外のオークションに参加する個人コレクターや宝飾業者が増えつつある。今回のボナムズのセールのように、リザーブなしで出品されるロットは、参加のハードルが相対的に低く、海外オークション入門の機会としても注目に値する。
また、カラーダイヤモンドの多様な出品は、日本市場でもじわじわと需要が拡大するファンシーカラーダイヤへの関心と重なる。ピンクやブルーのダイヤモンドは主要産地の鉱山閉鎖などの影響で流通量が制限される傾向があり、長期的な価値保全の観点から国内でも注目度が上がっている。今後のオークション動向を継続的に追うことは、業界関係者にとって有益な情報収集となるだろう。
まとめ
ボナムズのカリフォルニア・ファインジュエリーセールは、約70カラットのダイヤモンドネックレスを筆頭に、カラーダイヤモンドやアンティークジュエリーなど多彩なロットが揃う注目の競売だ。リザーブなし出品という条件は、コレクターや業界関係者に幅広い参加機会を提供している。ヴァン クリーフ&アーペルやグラフ、ブシュロンといった一流ブランドのピースも登場し、市場におけるハイジュエリーの流通状況を把握するうえでも参考になる内容と言える。国際的なオークション市場の動向を日本からも引き続き注視していきたい。
元記事
70ct. Diamond Necklace to Hit Auction Block at Bonhams(Rapaport)