Gemological Institute of America(GIA)は、ラボで生成されたダイヤモンドを使用した、印象的で美しい4.04カラットのリングの評価を完了しました。このファセットリングは単一のダイヤモンドから創られていて、新たな技術の叡知の結晶として注目されています。
過去にも、同様のリングは製作されましたが、GIAが公式見解でラボグロウンダイヤモンドを使用したリングの評価を手がけるのは今回が初めてです。この革命的な取り組みについて、GIAの、エグゼクティブチーフTom Moses氏は「GIAの評価を受けることで、ラボグロウンダイヤモンドの可能性と価値がより一層高まるでしょう」とコメントしています。
このリングは、Dutch Diamond Technologiesとベルギーの宝石店Heurselの共同で制作されました。化学気相成長法(CVD)により成長させた8.54カラットのラボグロウンダイヤモンドプレートから切り出されました。厚さ3.03ミリメートルのバンドの内径は16.35〜16.4ミリメートル、外径は20.32〜20.4ミリメートルです。8.54カラットのダイヤモンドプレートを育成し、そこからこのリングを製作しました。詳細な評価内容は、GIAの季刊専門誌「Gems & Gemology」でのオンライン研究ノートに公開され、2023年秋の印刷版に掲載予定です。
Moses氏の期待を込めたコメント「技術の進化とともに、ラボグロウンダイヤモンドの活用方法もさらに拡大し、これからのジュエリー業界に新しい風をもたらすことでしょう」で、締めくくります。