インドのダイヤモンド貿易、5月に減速へ

世界的な景気後退が影響か

インドの宝石・宝飾品輸出促進協議会(Gem & Jewellery Export Promotion Council : GJEPC)の最新のデータによれば、世界経済の景気後退が影響して、研磨品の輸出は前年比18%減の17.2億ドル、原石の輸入は19%減の11.7億ドルであった。

A polished diamond under a worker’s finger. (Shutterstock)
A polished diamond under a worker’s finger. (Shutterstock)

インドのダイヤモンド貿易の背景

インドは、世界最大のダイヤモンド加工センターとして、原石の大手輸入国であり、研磨済みダイヤモンドの主要輸出国でもあります。研磨ダイヤモンドの純輸出量(輸出量から輸入量を引いたもの)は常にプラスです。原石の純輸入も、通常黒字です。そして、インドのダイヤモンド貿易の収益は、原石を加工して付加価値を生むことによって算出されます。

以下のようなデータを背景に、インドのダイヤモンド市場の今後の動向や、世界経済の影響によるさらなる変動が注目されています。

Sources: Gem & Jewellery Export Promotion Council, Rapaport archives
Sources: Gem & Jewellery Export Promotion Council, Rapaport archives