サザビーズ香港オークション2026:ルビー&ダイヤモンドイヤリングが約4億円で登場

2026年9月17日、サザビーズ香港にて「ハイジュエリー」セールが開催される。目玉となるのは、ビルマ産ルビーとローズカットダイヤモンドを組み合わせた豪華なイヤリングで、上限推定落札価格は約2,600万香港ドル(約2.6百万米ドル)に設定されている。カルティエ、ハリー・ウィンストン、グラフなど名だたるブランドの作品を含む200点以上のロットが競売にかけられる注目のオークションだ。

ヘッドラインロット:ビルマ産ルビーのペアイヤリング

今回のセールをリードするのは、ペアシェイプのビルマ産ルビーを2石使用したイヤリングだ。一方が5.08カラット、もう一方が5.20カラットという贅沢な大きさで、周囲をローズカットダイヤモンドが取り囲む格調高いデザインとなっている。

上限推定落札価格:2,000万香港ドル(約260万米ドル/約4億円)

ビルマ(ミャンマー)産のルビーは、その鮮やかな「ピジョンブラッド」カラーで世界的に最高峰と評価される。産地証明が付与された良質なビルマ産ルビーは、近年のオークション市場においても安定した高値を記録しており、コレクターや投資家から絶大な支持を集めている。

注目のトップ10ロット:多彩な宝石が勢揃い

ヘッドラインロット以外にも、世界の一流メゾンや希少宝石を擁する豪華なラインナップが揃っている。以下に上位ロットを紹介する。

  • ビルマ産ルビー(オーバル、5.06カラット)&ダイヤモンドリング:推定880万〜1,600万香港ドル(約1.1〜200万米ドル)
  • ブラジル産パライバ・トルマリン(クッションカット、7.52カラット)リング:推定780万〜1,550万香港ドル(約99万〜200万米ドル)
  • ハリー・ウィンストン:コロンビア産エメラルド(25.09カラット)リング&マーキスダイヤモンドネックレスセット:推定800万〜1,500万香港ドル(約100〜190万米ドル)
  • ハリー・ウィンストン:コロンビア産エメラルド(16.27カラット&17.03カラット)ペアイヤリング:推定700万〜1,500万香港ドル(約89〜190万米ドル)
  • モーブッサン(1930年代製):ビルマ産ルビー&ダイヤモンドネックレス:推定950万〜1,100万香港ドル(約120〜140万米ドル)
  • カシミール産カボションサファイア(20.84カラット)リング:推定550万〜950万香港ドル(約70〜120万米ドル)
  • ヴァン クリーフ&アーペル:コロンビア産エメラルドビーズ(72石)ネックレス:推定460万〜600万香港ドル(約59〜77万米ドル)

特に目を引くのが、希少なコンクパール(巻貝の真珠)を使ったネックレスだ。6.4〜12.45ミリの雫型コンクパールが養殖真珠やダイヤモンドのブリオレットビーズと交互に連なる独創的な一品で、推定価格は650万〜950万香港ドルに達する。コンクパールは天然真珠の中でも最も入手困難な部類に属し、コレクター垂涎の素材だ。

多様な宝石が示すオークション市場のトレンド

今回のセールでは、ルビー・エメラルド・サファイアという伝統的な三大カラーストーンに加え、アレキサンドライト、パライバ・トルマリン、スピネルといった希少石も出品される。これは近年の高級宝石市場において、希少性の高いコレクターズストーンへの需要が着実に拡大していることを示している。

また、カルティエ、ハリー・ウィンストン、グラフ、ヴァン クリーフ&アーペル、モーブッサンといった世界を代表するジュエリーメゾンの作品が一堂に会することも、今回のセールの大きな魅力だ。ブランドの歴史的価値と宝石の希少性が組み合わさることで、落札価格がさらに押し上げられる可能性がある。

日本市場への示唆

香港はアジアにおける高級宝石オークションの中心地であり、日本のコレクターや宝石業界関係者にとっても注目度の高い市場だ。円安が続く現状では海外でのビッディングにはコスト面での課題もあるが、逆に言えば日本国内での希少宝石の資産価値は相対的に高まっているとも言える。

今回のオークションで特に注目すべきは、ビルマ産ルビーへの根強い需要だ。日本でも品質の高いルビーは安定した人気を誇り、婚約リングや記念ジュエリーとしての需要も堅調である。カシミール産サファイアやパライバ・トルマリンといったコレクターズストーンについても、日本の宝石愛好家の間での認知度・関心度は年々高まっており、将来的な市場拡大が期待される。

また、1930年代のモーブッサンのようなアンティーク・ヴィンテージジュエリーの高評価は、日本国内のアンティーク市場にも波及効果をもたらす可能性がある。歴史的背景と芸術性を兼ね備えた作品への評価が国際的に高まる中、日本でもその価値が再認識されるきっかけとなるだろう。

まとめ

サザビーズ香港「ハイジュエリー」セール(2026年9月17日開催)は、ビルマ産ルビーのペアイヤリングを筆頭に、200点を超える世界最高峰の宝飾品が競売に出される一大イベントだ。ルビー、エメラルド、サファイアといった伝統的なカラーストーンに加え、パライバ・トルマリンやコンクパールなど希少性の高い宝石も出品され、高級宝石市場の多様化と底堅い需要を改めて示す形となっている。日本の宝石業界関係者やコレクターにとっても、国際市場のトレンドを読み解く上で欠かせない注目オークションだ。

元記事

Ruby and Diamond Earrings to Headline Sotheby’s Hong Kong Auction(Rapaport)